こんにちは。株式会社オクヤマ電気工事です。
降雪量が多いような地域にお住まいの方は普通のエアコンではなく、寒冷地用のエアコンである寒冷地エアコンを設置しようと思う方が多いのではないでしょうか?
寒冷地エアコンは外気温がマイナスでも強力に暖められる暖房能力を有するエアコンですが、どこが普通のエアコンと違うのかを知らない人も多いかもしれません。
そこで今回は寒冷地エアコンと普通のエアコンの違いについてご紹介させていただきます。
■冷暖房の仕組み
もともとエアコンは冷房に特化した「クーラー」と呼ばれる空調機器でしたが、暖房も求められるようになり、現在の冷暖房を両立する仕様になりました。
まずは冷暖房の仕組みを知っていただいてから、両者がどう違うのかご説明します。
冷房の場合、部屋の中の熱を奪うとともに、熱を除去した空気を室内に戻すことで涼しさを提供しています。
ポイントとなるのが、室内機と室外機の間を行き来する熱交換器です。冷媒は圧縮すると熱くなり、膨張すると冷たくなります。
熱は熱い方からから冷たいほうに移動するため、室内機の熱交換器にある熱い空気はキンキンに冷えた冷媒へ移動します。
そして、冷媒に圧力をかけて外気温よりも熱い状態にすることで、室外機から外に熱を逃がします。
これが「ヒートポンプ」という技術です。
暖房運転では、冷房運転と逆のことを行います。
暖房運転では外気から熱を奪うことで暖かさを保っているので、室外機がいかに熱を取り込むかが重要です。
しかし、寒冷地では異常に外気が冷たいためなかなか熱を取り込みづらいので、寒冷地ではエアコンより石油ストーブなどを使う家庭が多いです。
■寒冷地エアコンと普通のエアコン違い
さて普通のエアコンと寒冷地エアコンの違いですが、室内機のスペックはあまり変わりません。
違いがあるのは室外機です。
寒冷地エアコンは、温度の低い外気からの熱をたくさん集めるために表面積の大きい熱交換器を搭載し、冷媒を素早く高温にできるように高速運転できる性能の高いコンプレッサーを装備するなど、普通のエアコンと比べるとかなりハイスペックになっています。
能力の高い室外機が採用されているため、外気温が低くても高温風が放出できるので寒冷地でも問題なく快適に暖房を使うことができます。
また寒冷地用の室外機は凍結を防止するための工夫がされているものたくさんあります。
今回は寒冷地エアコンについてご紹介させていただきました。
寒い地域にお住まいの方で普通のエアコンが効かなくて困っているという方は是非参考にしてください。