山形の豪雪を溶かしたい!気になる融雪方法の種類って?

雪の積もった玄関先で滑ってしまったありませんか?

雪が降り積もったとき、そのまま放置しておくのは危険です。溶けた雪が再び凍結すると、足元が滑りやすくなり、転倒する危険性が高まります。そのような危険を防止するためには雪を溶かし、再び凍結しないようにする必要があります。この雪を溶かす方法を融雪と呼びます。

今回は、いくつかある融雪の方法を大きく3つにわけてご紹介します。

方法1:加熱法

加熱法は雪の融点まで雪を加熱し、溶かす方法です。
大きく分けると3つの方法があります。

1.くみ上げた地下水を配管内に循環させる方法
この方法は、雪と地下水の温度差を用いて融雪する方法です。
ポンプや配管以外に特別な装置を必要としないのが特徴です。

2.加熱した触媒を配管内に循環させる方法、
触媒を加熱し、循環させる方法は、コストがかかる反面、確実な効果を期待できます。
そのため、気温が低い地域でよく使われているものです。

3.電熱線を敷設し、抵抗に電圧を与えることで発生する熱で加熱する方法があります。
電熱線を用いた方式も触媒同様に、コストはかかります。しかし、電熱線を敷設し、あとは電気だけで加熱できるので、灯油を買いに行ったり、薪をくべたりする面倒なプロセスをやらずに済みます。

方法2:着色法

着色法を使用する主な場所は、家庭でなく、ゴルフ場や農地といった場所です。

着色法は、溶かしたい雪に対し、黒色の着色剤を散布することで、太陽熱を集めやすくし、自然の力で融雪する方法です。

この方法は、黒色が太陽光を集めやすいという性質を利用して、太陽光で効率的に融雪する方法です。

着色には、融雪用に作られた着色剤を用いるか、炭を散布するなどの方法がよく用いられています。

方法3:凝固点降下法

凝固点降下法は、雪の凝固点(融点と同じ温度)そのものを下げる方法です。

融雪剤には塩化カルシウムが成分として含まれています。水が0度で凍るのに対し、塩水はマイナス22度で凍るという凝固点降下の効果を利用して融雪するものです。

この方法は、凝固点を気温より下げることで雪を水に変えるため、気温が異常に低い極寒の地は効果が得づらい側面があります。

また雪が塩水となるため、自動車の車体や足回りの錆・腐食や、農地や水源などの周辺環境への塩害という悪影響を与える恐れがあります。


以上、知られざる融雪の方法を3つご紹介しました。
家庭で用いられているのは専ら加熱法です。着色法と凝固点降下法は雪を溶かすために融雪剤を散布する必要があるので、手間がかかり、コストにも見合わない可能性があります。

もしご自宅で使用したい融雪法を検討中でしたら、設備が自動で雪を解かしてくれる加熱法をおすすめしますよ!