蓄電池ってどのくらい使える?仕組みや使える時間を山形の業者が解説

皆さん、蓄電池がどのような仕組み動いているのかご存知ですか?
最近では家庭用の蓄電池が登場するほど、身近な物になってきましたが、どうやって動いているのかよく知らない方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、蓄電池が動く仕組みや使える時間についてご説明します。

 

□蓄電池はどうして電気を貯められるの?


蓄電池は一般的な電池とは違い、電気がなくなったら充電ができます。
しかし、充電や放電の原理は同じです。
そこでここでは充電と放電の仕組みを説明します。

 

*放電の仕組み


電池はイオンになりにくい金属(+極)とイオンになりやすい金属(-極)、そして電解液からできています。
-極の金属はイオンになって電解液に溶けだします。
同時に電子が放出されて、-極と+極をつなげた導線を伝って、+極の金属に移動します。
こうして電子が流れることで、電気が発生するのです。
+極の金属が電子を受け取ると、電解液に含まれている同じ金属のイオンが元の金属に戻って+極にくっつきます。
そのため電池を使い続けると、+極の金属だけが増えて、-極の金属が溶けてなくなってしまい、電気を生み出せなくなるのです。

 

*充電の仕組み


充電をするためには、まず電源の+極と-極を、電池の+極と-極につなげる必要があります。
すると、電源の-極から電池の-極に電子が流れて、電解液に溶けたイオンが金属に戻ります。
このように放電とは逆の反応をすることで、電気を使う前の状態に戻すことができるのです。

 

□蓄電池はどのくらい使えるの?


蓄電池に電気を貯めておけば、停電がおきても電気を使い続けることが可能です。
しかし、一体どのくらいの時間使えるのでしょうか?
使える時間は、蓄電池に貯められる電気の量「定格容量」と、蓄電池から流すことのできる電気の量を「定格出力」によって変わります。
今回は使える時間を考えるために、それぞれに一般的な値を当てはめます。
・定格容量:5kWh
・定格出力:2kVA
またよく使う電化製品(携帯の充電器、ノートパソコン、テレビ、冷蔵庫)やスタンドライト、ルーターなどの消費電量を合わせると、1時間当たり使用する電力は約440Whです。
この消費電力や蓄電池の定格容量をもとに、使える時間を計算すると、約10時間から11時間になります。

 

□まとめ


今回は、蓄電池の仕組みや、最大まで充電した場合にどのくらい使えるのかご説明しました。
停電の時も半日近く電気を使い続けられる蓄電池は、とても魅力的ですね。
蓄電池には他にもメリットがあるので、気になった方はぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか。