エコキュートは業務用と家庭用でこんなに違う!山形の業者が解説

環境にやさしいエコキュートにも、実は業務用と家庭用で特徴が違うことをご存知でしょうか。
なんとなく違うことは知っていても、具体的に何が違うのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、業務用と家庭用のエコキュートの違いを特徴とともにご説明します。

 

□家庭用エコキュート


エコキュートは料金が安い夜間にお湯を沸かし、電気ではなく断熱材で保温する給湯器です。
昼間にお湯を切らして、沸き増しさえしなければ、電気代の節約や省エネが可能になります。
またお湯を沸かすときも、電気だけでなく大気中に含まれる熱も使ってお湯を沸かすので、電気給湯器よりも電気代が安くなります。

 

*タンクの容量


家庭用エコキュートの場合、お湯を貯めるタンクの容量は業務用より小さめです。
各ご家庭の家族の人数や使い方にあうように、様々なタンクの容量が用意されています。
2人家族の場合300Lのタンク、人数が多いご家庭向けに550Lのタンクもあります。

 

*性能の表示


家庭用エコキュートの場合、その性能を年間給湯保温効率や年間給湯効率で表します。
年間給湯保温効率は、お風呂を保温する機能があるエコキュートの性能を表す指標です。
これは、年間で消費する電力量のうち、給湯とお風呂の保温にどれくらいの熱量が必要かを示しています。
一方、年間給湯効率は、お風呂を保温できないのエコキュートの性能を表しています。
こちらは、給湯にかかる熱量を年間の消費電力で割って導きます。

 

□業務用エコキュート


業務用エコキュートもお湯を沸かしたり、節電したりする仕組みは家庭用とほとんど変わりません。
ただし、家庭用エコキュートが一般的な住宅に適したものであるのに対し、業務用エコキュートは施設向けに作られています。
美容院やスーパー、飲食店などの小規模な施設から、ホテルや銭湯、フィットネスクラブなどの大規模施設にも利用されています。
また、家庭用よりも高い耐久性も求められます。

 

*給湯量


一般的な住宅に比べて、施設では大量のお湯が必要になります。
そのため業務用エコキュートのタンクの容量は大きめです。
大きいものでは20トンも貯められるものもあります。
さらに1日の給湯量も家庭用より多いです。
小規模施設であれば5トン、大規模施設になると50トンものお湯を沸かすこともあります。

 

*性能の表示


業務用エコキュートの性能表示は、2014年まで夏や冬、霜が降りる時期とそれ以外の時期の加熱効率を示した「COP」を基準にしていました。
しかし、2014年以降は年間の加熱効率を性能の指標として表示するようになりました。

 

□まとめ


今回は、家庭用エコキュートと業務用エコキュートの特徴や違いについて説明しました。
エコキュートの設置を検討中の方は、用途に合わせてエコキュートを選んでみてください。