蓄電池を種類ごとに徹底比較!山形の電気工事業者が解説します!

「蓄電池にはどのような種類のものがあるんだろう?違いがよくわからない。」
このように蓄電池の種類を詳しく知りたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
蓄電池は充電をすることで何度も繰り返し使用できる非常に便利な電池です。
そこで、今回は「蓄電池の種類」をそれぞれ比較しながらご紹介します。
 

□蓄電池の種類

蓄電池は使用用途や使われている素材によって大きく四種類に分類されます。

*鉛蓄電池

150年ほど前に開発された鉛蓄電池は、最も古い蓄電池として知られています。
プラス極に二酸化鉛、マイナス極に鉛、電解液に希硫酸を使用しており、車のバッテリーなど、現在もさまざまな用途に利用されています。
大きな特徴は他の蓄電池と比べて電力容量当たりの価格が低いことです。
また過充電にも強く、稼働する温度範囲が広いという特徴も持ちます。
デメリットは「繰り返しの使用によって極板に不純物が付き、性能が低下すること」「希硫酸を使用しているので破損などによって周りへの危険性がある」ことです。
寿命は17年ほどでかなり長寿命です。

*ニッケル水素電池

正極活物質にオキシ水酸化ニッケル、負極活物質に水素吸蔵合金、電解液に水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液を使用しています。
リチウムイオンが開発されるまでは携帯電話などに利用されており、現在ではハイブリットカーのバッテリーなどにも利用されています。
過充電や過放電を繰り返しても、劣化が進みにくいという特徴があります。
デメリットは寿命が5~7年と短いことや、コストパフォーマンスが悪いこと、自己放電を起こすことです。

*リチウムイオン電池

プラス極にリチウム含有金属酸化物、マイナス極に炭素素材、電解液に有機電解液を利用しています。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコン等に利用されている現在の生活には欠かせない電池です。
ニッケル電池よりも小型でエネルギー密度、充放電エネルギーが高いという特徴があります。
現代の生活に欠かせなくなっているリチウム電池ですが、有機電解液を利用しているので高い安全性対策が必要となっています。
寿命は10年ほどで比較的長いです。

*NAS電池

正極活物質に硫黄、負極活物質にナトリウム、電解質にはβ-アルミナを利用しています。
上記の他の蓄電池よりも多く電力を貯蔵できることが特徴です。
リチウム電池と同程度のエネルギー密度で鉛蓄電池よりもサイズが小さく低価格という特徴も持っています。
長時間の電気供給が可能なため、工場などのバックアップ用の電源として利用されています。
 

□まとめ

今回は「蓄電池の種類」をそれぞれ比較しながらご紹介しました。
蓄電池の購入を考えている方は、ぜひこの記事を参考にして選んでみてくださいね。
もし何かわからないことがありましたら、お気軽に当社にご連絡ください。